News

【技術コラム 第4回/ぎらつき編①】高精細ディプレイなのに、なぜ画面がざらついて見えるのか?

平素より大変お世話になっております。
アフロディ株式会社です。

ディスプレイは4K・8K、高精細化が進んでも、画面が必ずしも滑らかで高品位に見えるとは限りません。

白/単色やグレーなどの均一画面で、

細かな粒が浮いて見える
画面表面がざらついて見える
高精細なのに透明感がない
表示が落ち着かない
と感じる場合、その原因はぎらつき(Sparkle)かもしれません。

ぎらつき(Sparkle)とは
ぎらつきとは、ディスプレイの画素構造と、アンチグレア処理などの表面微細構造との光干渉作用によって、画素近傍にランダムな輝度差が生じ、粒状の明暗として視認される現象です。
入力映像そのものに粒状やノイズが含まれているのではありません。

なぜ高精細化で問題になるのか
高精細化すると、画素ピッチサイズが小さくなることで、表面微細構造との光干渉の影響が大きくなるため、ぎらつきが強調されます。

そのため、従来のパネルでは問題がなかったAGフィルムやカバー材でも、高精細パネルとの組み合わせでは、ぎらつきが目立つ場合があります。

ただし、画素密度(ppi)が高いほど必ずぎらつきが増えるという単純な関係ではありません。

実際の見え方は、主に次の組み合わせによって決まります。

画素密度、画素サイズ、画素配列
LCD・OLED,μ-LEDなどの表示構造
AG表面の凹凸や散乱特性
表面部材と画素との距離や貼り合わせ部材
観察距離、角度、表示輝度
高精細パネルへ変更した場合、従来の表面部材がそのまま最適とは限らない点に注意が必要です。

ムラや画像ノイズとの違い
画像ノイズは、基本的に表示内容とともに変化します。
一方、ぎらつきは表示画像を変えても、画面表面に細かな粒が残っているように見える場合があります。

また、ムラが比較的大きな領域の明暗不均一として見えるのに対し、ぎらつきは画素近傍の微細でランダムな輝度変動として認識されます。

ぎらつきは、反射、ムラ、画像ノイズとは異なる表示品質現象です。

部材単体ではなく、組み合わせて評価する
パネル単体、AGフィルム単体がそれぞれ規格内でも、組み合わせた完成状態ではぎらつきが発生することがあります。

したがって、評価では部材単体の特性だけでなく、
実際にユーザーが見る状態で、ディスプレイと表面部材を組み合わせて確認することが重要です。
また、ぎらつきを把握することは、パネル本来の高精細性能を活かしながら、防眩性、透明感、鮮鋭度のバランスを最適化する第一歩となります。

編集後記・ご案内
次回予告
【技術コラム 第5回/ぎらつき編②】
映り込みを減らすと、なぜ画面がざらつくことがあるのか?

次回は、AG処理における防眩性・ぎらつき・鮮鋭度のトレードオフについて解説します。


次回シリーズも、ぜひご覧ください。

■ ディスプレイ測定サービスのご案内
https://marketing.aphrodi.jp/a/1H14792C/111

■ お問い合わせはこちら
https://marketing.aphrodi.jp/a/1H14792F6/111

アフロディ株式会社では、ディスプレイ評価に関する豊富な経験と測定ノウハウを活かし、お客様の開発・品質評価業務をサポートしております。
ディスプレイぎらつき評価をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください